"京都ラーメン"と言うとみなさんはどんなタイプの一杯を連想しますか?
まず「ますたに」「あかつき」に代表される豚骨or鶏ガラスープ+ヤワヤワ麺のクラシック系ですね。
そして元祖ガッツリ系「亜喜英」「無鉄砲(ほぼ奈良ですが)」のような豚骨ドロ系も根強いファンがいます。ここ10年だと「しゃかりき」「高倉二条」から関西でいち早くつけ麺ブームが起こったのも京都からでした。
もちろん全国区ですが「天下一品」の鶏&ヤサイのドロドロスープを思い浮かべる人もいますし、そこから派生した「極鶏」「たか松」「鶴武者」のような鶏白湯系を連想する方は直近のトレンドを抑えていると言えます。

・・・とそんな中、2014年のニューカマーを追いかけていた僕が、新系統を確立する予想をしているのが「京都淡麗系」です。
今、はじめて書きましたw「京都淡麗系」。
それでは、トレンドは追いかけるより共に作り出していきたいという意識が高い、アーリーでイノベーティヴな諸兄に向けて「京都淡麗系」おすすめ店4つをシェアさせていただきます。
ラーメンだけではなく店構えも接客も丁寧すぎるのに加えて、支那そば、鶏そば、貝づくしそば、和牛そばのメニューに、黒(こいくち醤油)か白(ダシ風白醤油)が選べる8酒類のバリエーションが圧巻。
猪一 (イノイチ) - 烏丸/ラーメン [食べログ]
http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260201/26022436/
これは、安定の鶏そば(白)
こちらは貝づくしそば(白)
こちらは和牛そば(白)
って白しか食べてないですね。濃い口苦手な関西人なので・・
支那そば(黒)はこちらの人気ブログからどうぞ
猪一(京都)丁寧さを感じる「支那そば」が美味:[雪]
http://blog.nakatanigo.net/inoichi
ちなみにこれは冬季限定メニューのあんかけつゆそば(黒)。
もうラーメンじゃないw
麺屋シマフクロウ - 烏丸/ラーメン [食べログ]
http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260201/26023246/
オープンから間もない一乗寺のお店での一杯(白)
そして、四条烏丸に移転してから食べた黒。
シンプルな中に深みと飽きのなさを成立させるのが淡麗系。その鍵を握っているのが猪一と同じく白と黒の2種でこだわった醤油と、大味にならず食べごたえもある平打ち麺です。
「麺屋シマフクロウ」(京都)まさかの淡麗系ラーメンは醤油とダシを存分に味わえた!:[雪]
http://blog.nakatanigo.net/kyoto/shimafukurou
その後ほどなく秋に、ニュー激戦区(勝手に言ってる)の四条烏丸エリアへ移転したあとは、ラーメンの種類も増えてワインや南仏家庭料理風の一品も充実。

写真はぜんぜん淡麗系ではないですが冬季限定の濃厚トマトトリッパ麺。

夏のフォンドヴォー麺も絶品です。ぜんぜん淡麗では(ry
テリーヌとかローストポークとかワインとかおよそラーメン屋らしからぬサイドメニューもあるので、何人かで訪れてその辺つまみつつ、最後に無化調淡麗なラーメンで〆るという使い方もいいですね。
一三〇 (イサオ) - 一乗寺/ラーメン [食べログ]
http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260303/26023624/
昨年5月ごろの限定いりこそばTEN麺味玉。薄味と滋味深いのギリギリのところを攻められて感服

6月頃に食べたレギュラーの昆布とホタテだしまぐろ節のせ。付け合わせは春菊、じゃがいも、きくらげ
9月の限定は魚出汁はサンマ節と三種の厚削り。晩夏の野菜の食感が愉しい一杯。

同じレギュラーでも季節によって付け合せが変わります。こちらは12月昆布とホタテだしまぐろ節のせ

「一三〇」(京都)すっきりスープは魚介のみでも旨味十分!それに合わせる自家製麺も美味しかった:[雪]
http://blog.nakatanigo.net/kyoto/isao
伊佐夫 @ 一乗寺 〜繊細かつ、アグレッシブ | ramen baka-ichi-dai ~東京・京都のラーメンブログ
http://ramen.curry-web.net/2012/11/isao121123.html
『おだしと小麦 一三0』 我が道をゆく。
http://ameblo.jp/130isaoooo/
リニューアルしてから限定の丸鶏だしにまだお目にかかれてないんですよねー
鶏谷 (トリタニ) - 山ノ内/ラーメン [食べログ]
http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260401/26023597/

メニューの一番上にあるあっさり醤油の「鶏そば」。自家製麺+アサリと鶏を合わせたというスッキリした無化調スープは、京都ラーメンの別トレンドの「鶏白湯系」とはまた趣の異なる澄み切ったスープ。
そして、そんな繊細にこだわったスープと麺の印象を薄れさせてしまうんじゃないかと心配になるのが、並ラーメンなのにたっぷり入っているローストポークと鶏むね肉のレアチャーシュー。
淡麗スープ+アブラを落としたチャーシューたっぷり、と言う組み合わせは、お上品にまとまってインパクト不足になりがちな無化調ラーメンの一つの回答だと唸りました。

これ一本でもリピート確定な「鶏そば」のほかにも、こってり醤油や、ネギを効かせたつけ麺、焼きアジのだしと鶏を合わせた和え麺風まで「鶏」を中心に全く別の麺も楽しむことができる鶏谷。これからの訪問が楽しみ。
トリタニさん。店名の語呂もいいですよね。
ちなみに京都でこういった特徴を持った一杯を出す素敵なお店は他にも「龍旗信」とか「拳」とか「山崎麺二郎」などなどありますが、このエントリでは2014年の新店(リニューアル店)でおすすめを上げてみました。
もちろん、麺都・東京でもスープにこだわった和風のあっさり系ラーメン店はとても増えているようですが、こだわりが強くメッセージとして主張していて、そしてそれはお値段や店の敷居にも反映されていて、すっごくおいしいし素敵なお店なんだけど「ハレの日のラーメン」、という印象があります。
そんな東京にに比べると上記の4店には盛り付けや店構えや接客や価格設定に、きっちりとこだわりながらも居心地がよくどこかほっこりできる、京都で作るから提供するからこうなったというところに、同じ空気を感じ、それを粋に思う自分がいます。
2015年は京都淡麗系。
京都にお越しになった際にはぜひご賞麺ください。
まず「ますたに」「あかつき」に代表される豚骨or鶏ガラスープ+ヤワヤワ麺のクラシック系ですね。
そして元祖ガッツリ系「亜喜英」「無鉄砲(ほぼ奈良ですが)」のような豚骨ドロ系も根強いファンがいます。ここ10年だと「しゃかりき」「高倉二条」から関西でいち早くつけ麺ブームが起こったのも京都からでした。
もちろん全国区ですが「天下一品」の鶏&ヤサイのドロドロスープを思い浮かべる人もいますし、そこから派生した「極鶏」「たか松」「鶴武者」のような鶏白湯系を連想する方は直近のトレンドを抑えていると言えます。

・・・とそんな中、2014年のニューカマーを追いかけていた僕が、新系統を確立する予想をしているのが「京都淡麗系」です。
今、はじめて書きましたw「京都淡麗系」。
それでは、トレンドは追いかけるより共に作り出していきたいという意識が高い、アーリーでイノベーティヴな諸兄に向けて「京都淡麗系」おすすめ店4つをシェアさせていただきます。
猪一(寺町松原)
2014年京都ラーメンシーンで一躍有名になった猪一さん。京都中心部ではたらくIT・Web系ワーカーの間では「今日ランチ猪一混んでました?」が合言葉になってるとかなってないとか。ラーメンだけではなく店構えも接客も丁寧すぎるのに加えて、支那そば、鶏そば、貝づくしそば、和牛そばのメニューに、黒(こいくち醤油)か白(ダシ風白醤油)が選べる8酒類のバリエーションが圧巻。
猪一 (イノイチ) - 烏丸/ラーメン [食べログ]
http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260201/26022436/
これは、安定の鶏そば(白)
こちらは貝づくしそば(白)
こちらは和牛そば(白)
って白しか食べてないですね。濃い口苦手な関西人なので・・
支那そば(黒)はこちらの人気ブログからどうぞ
猪一(京都)丁寧さを感じる「支那そば」が美味:[雪]
http://blog.nakatanigo.net/inoichi
ちなみにこれは冬季限定メニューのあんかけつゆそば(黒)。
もうラーメンじゃないw
麺屋シマフクロウ(錦小路新町)
日本有数のラーメン激戦区・左京区一乗寺にフレンチ出身のシェフがオープンした、ダシにこだわったお店がシマフクロウさん。一乗寺は激戦区とは言っても学生の多い街なのでボリュームで勝負する店が多く、シマフクロウは小児連れでも安心して入れる優しくておいしいラーメン屋さんとして異彩を放っていました。麺屋シマフクロウ - 烏丸/ラーメン [食べログ]
http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260201/26023246/
オープンから間もない一乗寺のお店での一杯(白)
そして、四条烏丸に移転してから食べた黒。
シンプルな中に深みと飽きのなさを成立させるのが淡麗系。その鍵を握っているのが猪一と同じく白と黒の2種でこだわった醤油と、大味にならず食べごたえもある平打ち麺です。
「麺屋シマフクロウ」(京都)まさかの淡麗系ラーメンは醤油とダシを存分に味わえた!:[雪]
http://blog.nakatanigo.net/kyoto/shimafukurou
その後ほどなく秋に、ニュー激戦区(勝手に言ってる)の四条烏丸エリアへ移転したあとは、ラーメンの種類も増えてワインや南仏家庭料理風の一品も充実。

写真はぜんぜん淡麗系ではないですが冬季限定の濃厚トマトトリッパ麺。

夏のフォンドヴォー麺も絶品です。ぜんぜん淡麗では(ry
テリーヌとかローストポークとかワインとかおよそラーメン屋らしからぬサイドメニューもあるので、何人かで訪れてその辺つまみつつ、最後に無化調淡麗なラーメンで〆るという使い方もいいですね。
一三〇 (イサオ)(北大路白川)
一昨年より個人的いちおしの伊佐夫さんは2014年に小休止してリニューアル後の屋号が「おだしと小麦一三〇」に。「ラーメン」と言わなくなって、お気に入りの「鯛だしTEN麺」はレギュラーメニューからなくなったけど、(いい意味で)方向性には大きな変化はなくずっと通っています。一三〇 (イサオ) - 一乗寺/ラーメン [食べログ]
http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260303/26023624/
昨年5月ごろの限定いりこそばTEN麺味玉。薄味と滋味深いのギリギリのところを攻められて感服

6月頃に食べたレギュラーの昆布とホタテだしまぐろ節のせ。付け合わせは春菊、じゃがいも、きくらげ

9月の限定は魚出汁はサンマ節と三種の厚削り。晩夏の野菜の食感が愉しい一杯。

同じレギュラーでも季節によって付け合せが変わります。こちらは12月昆布とホタテだしまぐろ節のせ

「一三〇」(京都)すっきりスープは魚介のみでも旨味十分!それに合わせる自家製麺も美味しかった:[雪]
http://blog.nakatanigo.net/kyoto/isao
伊佐夫 @ 一乗寺 〜繊細かつ、アグレッシブ | ramen baka-ichi-dai ~東京・京都のラーメンブログ
http://ramen.curry-web.net/2012/11/isao121123.html
『おだしと小麦 一三0』 我が道をゆく。
http://ameblo.jp/130isaoooo/
リニューアルしてから限定の丸鶏だしにまだお目にかかれてないんですよねー
鶏谷(西院)
最後の鶏谷さんは2014年春にできた新店なんですが、京都外大そばという、自分の生活圏から外れたところにあり、年末にやっと初訪。そして感服。京都でこういうラーメンも愉しめるなんて幸せすぎる!鶏谷 (トリタニ) - 山ノ内/ラーメン [食べログ]
http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260401/26023597/

メニューの一番上にあるあっさり醤油の「鶏そば」。自家製麺+アサリと鶏を合わせたというスッキリした無化調スープは、京都ラーメンの別トレンドの「鶏白湯系」とはまた趣の異なる澄み切ったスープ。
そして、そんな繊細にこだわったスープと麺の印象を薄れさせてしまうんじゃないかと心配になるのが、並ラーメンなのにたっぷり入っているローストポークと鶏むね肉のレアチャーシュー。
淡麗スープ+アブラを落としたチャーシューたっぷり、と言う組み合わせは、お上品にまとまってインパクト不足になりがちな無化調ラーメンの一つの回答だと唸りました。

これ一本でもリピート確定な「鶏そば」のほかにも、こってり醤油や、ネギを効かせたつけ麺、焼きアジのだしと鶏を合わせた和え麺風まで「鶏」を中心に全く別の麺も楽しむことができる鶏谷。これからの訪問が楽しみ。
トリタニさん。店名の語呂もいいですよね。
オレはこう思う 〜京都淡麗系とは
さて「京都淡麗系」ラーメンの特徴とは、、- 魚介系や鶏で丁寧に出汁をとっている濁りが少なく透き通ったスープ
- 出汁ごとにさりげなく違う麺やトッピングを合わせる工夫
- 無化調でも各店食べごたえは追求している
- 盛り付けはゴテゴテさせずシンプルに美しく、何かしらの京都っぽさも感じられる
- それでいてラーメン屋らしくお店に入る敷居は高くしない
ちなみに京都でこういった特徴を持った一杯を出す素敵なお店は他にも「龍旗信」とか「拳」とか「山崎麺二郎」などなどありますが、このエントリでは2014年の新店(リニューアル店)でおすすめを上げてみました。
もちろん、麺都・東京でもスープにこだわった和風のあっさり系ラーメン店はとても増えているようですが、こだわりが強くメッセージとして主張していて、そしてそれはお値段や店の敷居にも反映されていて、すっごくおいしいし素敵なお店なんだけど「ハレの日のラーメン」、という印象があります。
そんな東京にに比べると上記の4店には盛り付けや店構えや接客や価格設定に、きっちりとこだわりながらも居心地がよくどこかほっこりできる、京都で作るから提供するからこうなったというところに、同じ空気を感じ、それを粋に思う自分がいます。
2015年は京都淡麗系。
京都にお越しになった際にはぜひご賞麺ください。