友人が編集をしているということもさることながら、このタイトルと帯で、「脱東京と仕事の両立」に悩んでいる自分が読まないわけにはいかない!ということで昨日買って一気に読了。
テーマは深いですが内容はインタビューが中心ということもあり、スムーズに読むことができました。
まず本書で筆者はテーマに対して明確な「答え」は出していません。東京に住んで20年近くも「地方で生きること」を考えながらも実行に移せていない筆者自身が、いろいろな形でそれを実践している人々の話を聞きながら考えていることを淡々と綴っています。なので読者それぞれの現状の悩みやライフスタイルにあったピンとくるポイントがあるんじゃないでしょうか。
まず本書で筆者はテーマに対して明確な「答え」は出していません。東京に住んで20年近くも「地方で生きること」を考えながらも実行に移せていない筆者自身が、いろいろな形でそれを実践している人々の話を聞きながら考えていることを淡々と綴っています。なので読者それぞれの現状の悩みやライフスタイルにあったピンとくるポイントがあるんじゃないでしょうか。
おりしも最近、自分に身近なウェブ系界隈で「フリーランス」とか「コラボレーション」「脱東京」とか言って目立っている人たちってどうも、オレオレ・ワタシワタシ色が強い人が多くて(それもブランディングの一環なのは判っていても)個人的には食傷気味に感じ始めている中で、何ら答えを明示していない本書は、自分の考えのきっかけと材料を提示してくれるという意味で程よい一冊でした。
そんな自分としては、
- インタビューを受けている人たちの言葉に「東京」がほとんど出てこなかった(どこかのエリアとの対立構造で考えていない)こと。
- 彼らは「自分の居場所」について思い込みや固定化せずに、縁や運命に任せて移り住んだ土地で「自分が何をできるか」を考えていること。
の2点が印象に残りました。
引き続きこのテーマについては楽しみながら悩んでいこうと思った次第なのでした。
引き続きこのテーマについては楽しみながら悩んでいこうと思った次第なのでした。
▽関連記事
「いま、地方で生きるということ」を書いてみて 西村佳哲(前編)|特集|平日開店ミシマガジン
はぐれディレクター旅情派 〜旅するように仕事を楽しむ出版社 | Blog Start All Over